リアンお迎え&カナダ訪問雑記 3

 カナダから戻った翌日はすぐにまた飛行機に乗るので、遠いリアンの親元ではなく、空港すぐ近くのモーテルに泊まることになっていました。レンタカーで颯爽と駐車場を走り去ってからすぐに道の南北を間違えたと気づき、逆方向になんとか戻ったのですが、すぐに例の大渋滞の交差点までやって来ました。最初にここを通った時に反対車線を見なかったので何が起きているのかはさっぱりわかりませんでした。逆方向から戻ってきてみたら、なんと警察が出ていてこの交差点から先、南方面へ行く道は完全に封鎖されてしまっていたのです。Mannheim South に行きたいのにまっすぐ行かせてもらえず、仕方なくこの交差点を右折。オヘア空港北側に行くことになりました。ところが、どこもかしこも大渋滞でほとんど車が動きません。オヘア空港をぐるっと回るだけでもかなり時間がかかります。どこかの脇道からマンハイム・ロードの封鎖部分を避けて元に戻るにしても、これではたまらんと思って、途中でまた逆に戻ることにしました。
 なんとか逆(こちらも大渋滞!)に戻り、仕方なく問題の交差点は通過して東方面、方角としてシカゴ・ダウンタウン方面に走ることになりました。途中でわき道に、と思いながらも持っている地図はレンタカー会社でもらったおおざっぱな地図だけなのでどこでどう曲がったらいいのかサッパリわかりません。あてずっぽうに走り回っているうちに、ついに訳がわからなくなってしまいました。単純に考えると、どこかでまず右折。次にまた右折をすれば、コの字型に走ることになり、問題のマンハイム・ロードにぶつかるはずだったのですが、そのつもりで走っているのにどうも様子がおかしいし、行けども行けども Mannheim Road という名称が現れません。
 途中はずっと恐ろしいほどの渋滞だったし、うろうろと走り回っているうちにすっかりあたりが暗くなってきてしまいました。勘だけで走り回ることをついに諦め、途中でみつけたパソコンショップに飛び込んで、今どこにいるのか、Mannheim Road に戻るにはどうしたらいいのかを店員に尋ねました。
 恐いもの知らずのあてずっぽうとは恐ろしいもので、私は自分の予想を遥かに超えた場所にいたのです。(驚)幸いにして、ルート90がすぐ近くを走っていたため、モーテルに最初に行くことは諦めて、先にリアンの親元の所にまず報告と預けている荷物を取りに行くことにしました。考えてみたら、最初に道を間違った時にそうしておくべきだったのですよね。(呆)あーぁ、またしてもサバイバルなことやっちゃった、、、という感じでした。

 なんとか無事にルート90に乗り、そうなったらもう後は各道路のコネクションと方向さえ間違えなければいいだけなので、そこから約1時間ほどかけてなんとかリアンの親元の所まで無事にたどり着きました。この時点で、なんと夜8時前。私はオヘア空港近辺で渋滞があったとは言え、結果として2時間近くうろうろとさまよっていたことになります。(呆)聞いてみたら、問題の交差点手前で大型タンクローリーが横転事故を起こし、その事故処理のために道路が閉鎖されていたそうで、テレビニュースで大きく取り上げられていたそうです。

 親元のところでは、カナダの報告話をしたり、産まれたばかりの仔犬を見せてもらったりと1時間ほど過ごしました。万一まだ道路が封鎖されていたりしたらまずいので、いつもであれば、53→55→294というルートを取るところを、53→55→294→290というルートで戻ることにしました。

 さすがにもう夜も更けてきていたので渋滞もなく、夜の高速をすいすいとオヘア方面に快適に走っていきました。あまりに快適過ぎて調子に乗り過ぎたか、294から290に入る手前の料金所で大失敗。なんと、お金を払わずに料金所ゲートを突破してしまいました。(殴)

 いえ、本当は払うつもりだったんですよ。たったの40セントだし、ちゃんと小銭も用意していたのですから。。
 日本の道路はとても走れないだろうと思えるとてつもなく大きなトラックに視界を塞がれてしまい、コインを投げるゲートに入ったつもりが、気づいたみたらなんとI Pass(日本で言う ETC)
のゲートでした。(驚)しかもそのゲートだけ両脇に柵のような物があって他のゲートに逃げることができません。どうしよう?とスローダウンしながら周囲を見回しても誰も係員もいなかったし、あまりにノロノロしていたために後ろのトラックにホーンを鳴らされ、心ならずも突破する以外に方法がなくなってしまったという訳です。I Pass ゲートには日本のようにバーが設置されている物が多いのですが、そこは幸いなことにバーがなく、バーを壊さずに済んだことだけが不幸中の幸いかもしれません。それにしても、本当にドキドキの突破でした。おまわりさんがいなくて良かった。(笑)それにしても私も迷子やら何やら、、、まぁよく無事で、、って感じ。(爆)

青空に映えてあまりに美しかったカナダ国旗。訪問記念の1枚。
 やっとの思いでモーテルに到着し、荷物とリアンを降ろして長い一日が終わりました。泊まったのはオンボロの The Super 8 Motel。ここは20ドル別料金を払うとペット同伴可です。(ただし smoking room に限る)
 今回泊まった Super 8 は、シカゴで世話になった家族のうちからは目と鼻の先のはずです。4月にリアンを預けに来た時は、ちょうどお母さんがペースメーカー調整のために手術を受ける予定があって、ほんの少し顔を見ただけでゆっくり話もできませんでした。そのため、今回は是非ゆっくり話がしたいと思い、翌日の飛行機が午後発なので、午前中になんとか立ち寄ろうと考えていました。本来ならば到着したその日の夕方に行くつもりだったのですけれど、なんせマンハイム・ロードの悪夢に遭ったので予定がすっかり狂ってしまったという訳でした。

 翌朝、即座に電話をして出発する前に会うことにしました。万一また道を間違えたら嫌なので、念のため道を確認して出発。なんのことはない。たった5分かかるかかからないかの距離でした。
 今回の教訓=勘に頼るのはやめるべし。大ざっぱな地図ではなく万一を考えて、全ての道路が記載された詳細な周辺地図を手に入れてから車を運転すること。次回はいつになるかわかりませんけれど、早めに地図だけは仕入れておく予定です。地図さえあれば鬼に金棒? ただし、私がまた間違えなければね。(苦笑)

 ナイアガラからの帰りに見つけた、きれいに紅葉していた木。日本よりも寒いカナダですが、トロントあたりはまだ紅葉がこれから、という感じでした。ナイアガラで会った日本人観光客によると、ケベックは紅葉がとてもきれいだったそうです。
 朝・晩はとても冷えました。昼間は紫外線が日本より強いのか、日さえ出ていれば快適ですが、日本を出る時に28度以上あっただけに、当初は寒さ震えてしまいました。
 10月は、Halloween を控えていて、あちこちにこの大きなオレンジ色のカボチャがありました。スーパーの店頭でもよく売られていました。この写真は、ナイアガラ近くのカントリー・ギフトショップのディスプレイ。お店はすでに時間で閉まっていましたが、外には色とりどりのスクワッシュなどがたくさんありました。
 今回、ほんの立ち寄ることだけにしかならなかったシカゴ郊外では思わぬトラブルで冷や汗でしたが、カナダでは久しぶりにのんびりと過ごせたし、観光客もできたしで楽しかったです。
 マコさんとマコさんのご主人の英雄さんにはいろいろとお世話になりっぱなしでした。感謝・感謝です。思いもよらないことでカナダに行くことになった訳ですが、また何かの機会にゆっくりと堪能したいものです。それにしても毎度感じることですが、北米大陸は大きすぎます!(笑)

2004-10