1日目は、PCA Second National Agility Competition です。

 Equestrian Center のショー・アリーナはインドアで、アリーナの半分は長めの芝生が敷き詰められたターフです。これをほぼ全面使ってアジリティが行われました。参加犬はトイ、ミニ、スタンダードですが、それぞれの体高に基づいて8インチ、12インチ、16インチ、20インチ、24インチとセッティングが5段階。競技クラスは Novice A、Novice B、Open、Excellent A、Excellent B、Jumpers with Weaves と6クラス。これをひとクラス行うごとに、エントリー犬の体高にあわせてバーの高さを全て変更していきますので、参加犬数の多いクラスはかなり時間がかかりました。ダブル・エントリーや欠席もありましたが、延参加犬数は150を軽く越えるという、予想以上の規模で驚きました。

 アジリティはここ数年日本でも盛んですが、これだけの数、しかも「プードルだけ」が集まるなんておよそ世界中探してもここだけでは?という感じです。朝9時から夕方5時頃まで、延々、延々とアジリティだけが続きます。

 参加バラエティで一番多かったのがやはりスタンダード。当然(?)一番少なかったのがトイです。さらにそれも8インチのセッティングになるチビさん(実質体高10インチ以下)はたったの2頭でした。トイとして参加していてもそれらは実際は少々オーバー・サイズで、10インチのセッティングで出てくるものがほとんどでした。もっとも、アメリカでは特にトイでアジリティをやろうという人は少ないのでしょうね。

 8インチに出てきた子なんて、もうムチャクチャ小さくて最高にかわいかった!(左の写真)あまりの小ささ&軽さに、シーソーが降りない!ギリギリに近いくらい端に行って、ようやくスローモーションでシーソーが動くという具合ですし、ソフト・トンネルでもおーい、ちゃんと出て来られるのか?という感じでした。ハンドラーの足や下のスタンダードの写真と比べて、その小ささがわかるでしょうか。

 おかげでこういうチビさん達は一番観客からも受けていました。ミニチュアも見ていてとにかくかわいいです。何が徳って、あぁいうチビ系の犬はうまくできなくてもやっている姿が単純にカワイイというだけで最高に受けますね。一生懸命やってます!という感じで。
 私はなんと言っても、プードルの独特の飛び方(タテに飛ぶ)や動き、スタイルがおもしろいので好きなのですが、しかし、アジリティでは時にあれは気をつけないと恐い。必要以上に「びよ〜〜ん!」と上に向かって飛んでみる犬もいれば、障害に対する踏み切り位置がうんと遠い犬もいる。(それでも飛べてしまうのがプードルの跳躍力のすごさ?)こういう犬はそのうち何かの拍子にケガするんじゃないかという感じです。ちなみにうちの菜々子もそういう意味では突拍子もない飛び方や跳ね方をします。

 後日、クラブのミーティングの時の話にも出ましたが、アジリティのジャッジはすごく感じのいい人でした。おそらく30代半ば、と思われる若い女性でしたが、途中でタイムオーバーや不都合から失格する犬がいても、どんな犬とハンドラーにも終わった時に積極的に拍手して送り出していた姿はとても好感をもてました。驚いたのはその体力。朝から夕方までたった一人で全てのジャッジをしたのです!観客の反応も暖かいし、そんなんで競技会とは言え、和気あいあいという雰囲気で見ていてとにかく楽しめた一日でした。

 左のシーソーはミニチュア。上のスタンダードのように、フルコートで走る犬も何頭かいました。
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