|
アディソン病(Addison's Disease) アディソン病は、内分泌疾患の一つで、副腎皮質機能低下症ともよばれます。 この病気は、一般的に若齢から中齢のメス犬に多いとされています。どの犬種にも起こりうる疾患ですが、スタンダード・プードルに比較的多くみられ、現在ではスタンダード・プードルにおいて、特に若齢で発症するアディソン病は遺伝性であると考えられています。スタンダード・プードルの場合、オス、メスの別なく発症します。その遺伝モードについては不明で、研究がなされている段階ですが、 2008年1月、遺伝モードに関して研究の途中報告がされました。それによると、従来考えられていた常染色体劣性遺伝ではなく、おそらく多因子性遺伝(polygenic)によるものではないか、とのことです。どのような遺伝子が関わっているのか、また、環境的素因がどのように働いているのかはまだ不明ですが、この病気は遺伝的要因によるものであるとほぼ断定しています。 一般的な症状として、意気消沈、不活発、食欲不振、嘔吐、下痢(血が混じることがある)、腹痛、体重減少、震えといったものがありますが、この症状が散発的に現れたりすることがあり、数日すると症状が消えたりするために飼い主が病気に気づきにくいという一面があります。また、曖昧な症状のために初期では獣医師も見過ごす場合があります。 アディソン病は、急性の場合や発見が遅れて慢性になった場合は特に命に関わる重大な疾患です。不幸にもアディソン病とわかったら、その処置には生涯にわたって薬剤でのコントロールが必要です。この薬剤の量を確定するために定期的な検診、検査が欠かせないため、飼い主にとっては日常のケアだけでなく経済的な負担も大きなものになりがちです。 *************************************************************** ★獣医師の先生とスタンダードプードルの飼い主の方へ★ スタンダードプードルにおいてアディソン病は、若年齢(若い場合は1歳未満から)で発症するケースが多くあります。通常、中高齢になってからの病気という認識があるために若いスタンダードがアディソン病に似た症状で来院しても、その病気が疑われることは非常に稀で、様子見をしているうちに悪くなってしまうケースが少なからずあります。そのため、スタンダードプードルがアディソン病に似た症状を呈した場合は、たとえ若くても念のため検査をしてくださるようお願いいたします。 <注1> <余談> 07-2004 *************************************************************** Copyright (c) 2000-2004, Phoebe N. Habu, all right reserved. |