CGAP からは、3本の小さなブラシとサンプル採取の注意書き及び質問表(これらは両面になっています)、それと通関の際の宣誓書(別紙:Declaration of Material Shipped と太字のタイトルが付いている)が送られてきます。

サンプルの取り方

1. サンプル採取は、犬が食べたり飲んだりした後の場合10〜15分待ってから行います。
  (食前に取るのがベストでしょう)

2. 複数犬がいる場合は、1頭につき3本ずつ行ってから次の犬のサンプルを取ってください。

3. サンプルが入っているパッケージに犬の名前とサンプルを取った日付を一つずつ記入すること。

4. 矢印部分からパッケージを開け、ブラシの柄を持って取りだします。(ブラシは触らないように)

5. ブラシを犬の頬の内側に入れ、10回ほどしっかりとこすります。
  この時、3本のブラシはそれぞれ取る場所を変えるようにしてください。
 (vWD のサンプルの取り方と同じですので、写真がありますから参考にしてください)

6. ブラシは注意深く元のパッケージに戻し、しばらく封筒の取り出し口は開けたままにしておきます。

7. パッケージの端を折り、クリップかホチキスで止めます。テープで止めないようにしてください。
  また、ジップロックのようなビニール袋に入れることも避けてください。

8. 質問表に必要事項を記入し、宣誓書類にサインをし、日付を書いて CGAP に返送します。


質問表の書き方

表の上から順番に

Owner Name: 飼い主名  Phone: 電話番号 日本の国際番号は81。市外局番の0を抜いて続けます  Email: メール
Address: 住所です。 (中略) 
State: 本来は、合衆国あるいはカナダなどの「州」ですが日本にはないため、私はいつもここに都道府県名を入れます。
Zip: 郵便番号  Country (if not U.S.): 国名(合衆国以外の場合)


次からが、犬のインフォメーションです。

Registered Name of Dog 血統書に記載されている登録名
Registration # 血統書に記載されている登録番号
Date of Birth 生年月日。「月−日−年」で書くといいでしょう。(例:01-29-02)
Sex 性別 Female(メス)Male(オス)のどちらかに○をつける。
Altered? 不妊手術についての質問。手術をしていなければ無記入で。
      している場合、メスは Spayed オスは Neutered に○をつける。
Color 毛色
Name of Sire and Dam 両親犬の名前(血統書より登録名を書く) Sire は父犬、Dam は母犬

PLEASE ATTACH A PEDIGREE 血統書を添付してください−コピーを添付

 以下は、スタンダードの場合(アディソン&てんかん)です。トイ、ミニチュアの場合はアディソン病に関する質問がないくらいで、ほとんど同じです。

Addisons?*(details below)
 アディソンと診断されているか? Yes* No のいずれかに○。Yes* の場合は、下に詳細を書く必要があります。

Epilepsy? *(details below)
 てんかんと診断されているか? Yes* No のいずれかに○。Yes* の場合は、下に詳細を書く必要があります。

Seizure Status (circle one): 発作の状態(一つ○をつけること)
 Never seized 一度も発作はない
 Seized once 一度発作を起こしたことがある
 Seized more than once 二度以上発作の経験がある
 Age at first seizure: 最初に発作を起こした年齢を書きます。

□Check here if you have already submitted swabs FOR THIS DOG for the Addison's Study.
 以前、テストキットをアディソンの研究のために送ったことがあれば、ここにチェックを。
(初めてこの調査にテストキットを依頼した場合はあり得ないので、ここは無記入)

- Comments regarding animal's health. Please include ANY health issues associated with the dog, including Hypothyroidism or any other type of autoimmune disorder.
 この犬の健康状態についてのコメント。甲状腺機能低下症、あるいは他の自己免疫障害があればそれについても記載してください。

- If the dog has Addison's disease, what symptoms promted you to go to the vet? If the dog has Epilepsy, describe a typical seizure and frequency of seizures.
 アディソン病と診断されているとしたら、どんな症状が最初に獣医に診せるきっかけになりましたか?
 もしてんかんがあるなら、典型的な発作の様子と発作の頻度について書いてください。

- How was the diagnosis of Addison's or Epilepsy disease determined and how old was the dog at the time?
 アディソン病もしくはてんかんの診断はどのようになされましたか?また、診断された時は何歳でしたか?

- If the dog is spayed or neutered, was Addison's or Epilepsy diagnosed prior to or after the spay or neuter?
 もし避妊・去勢済みであれば、アディソン病もしくはてんかんの診断は、避妊・去勢手術の前でしたか?後でしたか?

- Was the dog on any type of steroid treatment prior to diagnosis of Addison's disease?
 この犬は、アディソン病と診断される以前に何らかのステロイド療法を受けていましたか?

- Include any details of relatives with Addison's disease if known.
 血縁犬で、アディソン病のものがもしいれば、それについて書いてください。
(注:例えば、母犬とか、異母兄弟犬、といった具合。病気の詳細というより、どういう関係かでいいと思う)

- Include any details of relatives with Epilepsy if known.
 血縁犬で、てんかんのものがもしいれば、それについて書いてください。

 トイとミニチュアの場合は、アディソンがありませんので、てんかんに関する質問のみですが若干、てんかんの質問が以下のように違ってきています。

- Please describe a typical seizure. If the progression of seizure frequency and intensity has changed over time, please include details.
 典型的な発作の様子を書いてください。もし、てんかん発作の頻度や強さが発作の回数を経ることによって変化がみられているのであればその詳細についても書いてください。

 質問表の下には、「CGAP の調査レポートにおいては、どの犬か、飼い主は誰かということは名前だけではわからないようになっています。もし興味があれば、研究結果についての概要を送ります」といったことが書かれています。レポートを送ってもらいたければ、その下「Please send me a copy of your final report.」の前にチェックを入れます。
 ちなみにこの後には「I understand results for individual dogs will not be available.」(個々の犬についての診断結果はもらえないことを了承します)とありますので、サンプルを提出してもその犬の健康状態などについてのレポートはもらえないし、果たしてアディソン病やてんかんに対して遺伝子上でどのような状態なのか、ということも報告はされません。

 最後に、Signature: のところにサインをして、日付を記入し、ブラシ3本と一緒に封筒に入れて郵便で送ります。
サインをしたDeclaration of Material Shipped と書かれた書類も一緒に入れてください。ちなみに、この書式にある「Shipper's Name」というのは、サンプルを送る人(飼い主)の名前です。


前のページへ<遺伝疾患トップページへ戻る>